井手元咲良は、情報過多の喧騒の時代に生まれ育ち、コロナ禍の不安感のある中で学生時代を過ごし、自然と人工の中間領域としての庭園に安らぎを見出すようになります。
庭園における自然と人工の関係性は、井手元にとって、現実の風景を見つめ直す重要な手がかりとなりました。そこにある静けさ、光、空気、時間の流れは、彼女の絵画において、単なる風景描写を超えた感覚的な空間へと展開しています。
1年間のパリでの庭園研究から帰国し、地元である呉市でアトリエを構えて1年以上が経過しました。
2025年には東京で3つの個展を成功させ、地元の呉市の山から見た瀬戸内海に、自身の庭園の原風景を再発見します。現在は、アンビエント・レアリスムとでも呼べるような、静かにゆっくりと時間が流れる幻想的な風景画を描いています。
本展『静躍庭』では、そうした新作を中心に、井手元にとって最大規模となる個展をgallery UG Tennozにて協働開催いたします。また本展では、井手元の表現の出発点ともいえる10代の頃の過去作《生きる》もあわせて展示し、現在の新作に至るまでの変遷もご覧いただけます。
情報の喧騒から離れ、静かに感覚がひらかれていく風景。
井手元咲良の現在地を、ぜひご高覧ください。
主催:gallery UG
企画:Kotona Art Direction
協力:White ERRORR
会期
2026/07/03 - 2026/07/25
開廊時間
11:30 - 18:30
休廊日
日曜、月曜
会場
gallery UG Tennoz
品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 2F